3月を迎えて、今年度も間もなく終わりですね。
4月から新しい年度が始まりますが、年度初めなのか年度始めなのかと
疑問に思ったことはありませんか?
当たり前のように使っている言葉ですが、本当はどっちが正しいのだろう
と疑問に思ったので、調べてみました。
年度初めと年度始めどちらが正しいのか理由も含めて分かりやすく紹介
していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
年度初めと年度始めはどっちが正しいの?
年度初めと年度始めはどちらの漢字も使われていることがあり、
正直どっちが正しいのか分かりづらいですよね。
「年度初め」と「年度始め」ではどちらが正しいのか気になったので
調べてみたところ、 「年度始め」 が正しいということが分かりました。
なぜ「年度始め」が正しいのかというと、これは「初め」と「始め」の
意味を比べてみると分かりやすいので、それぞれみていきましょう。
まず「初め」は期間中に初めてすることや最初に起こることを意味する
言葉です。
例えば、年が明けてから初めて出る太陽を初日の出といいますよね。
何かを初めてする場合やその年に初めて何かをするという場合に使われます。
対して「始め」は「終わり」の対語で何かを開始する、始まりを意味する言葉です。
何か新しいことを始める場合や期間が始まるという場合に使われます。
年度始めは4月1日~3月31日の年度の期間の始めという意味ですから
年度始めの「はじめ」は
の漢字を使うのが正しいということになります。
文書で年度始めという言葉を使う時は「始め」を使ってくださいね!
年度が4月からの理由は?
年度始めの正しい漢字について紹介しましたが、そもそも年度が4月からなのは
どうしてなのでしょうか?
暦の上では1月から新しい年なのになんだか、まぎらわしいと感じたことは
ありませんか?
なぜ日本の年度が4月1日から3月31日までなのかというと、それは国の会計年度に
合わせているからです。
国の会計年度が4月からになったのは1886年(明治19年)のこと。
なぜ4月になったかというとこれには諸説あります。
当時の日本の税金の収入源がお米だったために秋に収穫したお米を農家が現金に
かえて、納税する時期に合わせたという説。
また当時、経済の中心だったイギリスの会計年度が4月からだったので、それに
ならって、日本の会計年度を4月からとしたという説があります。
日本の場合はこの国の会計年度の時期に学校の学年が変わる学校年度、会社の
事業年度を合わせているため年度が4月1日~3月31日までと一般的にいわれているのです。
外国の年度は日本と違うの?
日本の年度は国の会計年度に合わせて4月~3月までが一般的だということを
紹介しましたが、外国の年度は日本と違うのか気になったので調べてみました。
まず会計年度が日本と同じ4月始まりの国は、
・カナダ
・デンマーク
・インド
などの国となっています。
そして、暦年と会計年度が一緒の国は、
・ドイツ
・ロシア
・中国
・韓国
などの国となっています。
また、会計年度が7月から6月の国は、
・ノルウェー
・スウェーデン
・ギリシャ
などの国となっています。
こうしてみると日本と同じ会計年度の国は世界的にみると少ないことが分かりますね。
また、学校年度は日本と違い、会計年度とは違う年度の国が多く、アメリカ・カナダ、
中国、ヨーロッパの国の多くは9月開始の国が多いことがわかりました。
まとめ
年度始めの「はじめ」の漢字は「始め」が意味合い的にも正しいことが分かりました。
また海外では会計年度と学校の年度が一致しない国が多かったですね。
日本で育った私には9月から新学年とかイメージが湧きません。
日本の年度は会計年度に合わせて学校も会社も年度がかわるので、個人的には
分かりやすいのかなという印象を受けました。